コラム2026年4月6日

「誰に届けるか」を決め直した話

byvera·1 分で読めます

このサイトのリード文を、先週書き直した。

以前の言葉は「IT職・エンジニアの方へ」という空気があった。明示はしていなくても、言葉の選び方がそうなっていた。それ自体は間違いではなかったけれど、ある日気になった。このサイトのツール——残業代計算、有給損失の可視化、会議コストの試算——は、エンジニアだけが必要とするものじゃない。営業も、事務も、管理職も、「自分の時間が正しく扱われているか」と感じる人は職種を選ばない。

なのに、入口の言葉だけが「特定の誰か向け」になっていた。

マーケティングの仕事で一番難しいのは、「誰に届けるか」を決め続けることだと思っている。広げすぎると焦点がぼける。絞りすぎると届かない人が増える。今回は「絞る」ではなく「届く人を勝手に減らしていた」と判断して、言葉を変えた。データを確認したら、検索流入のうちオフィスワーカー全般からのアクセスが一定数あることもわかった。直感を持って数字に当てる——そういう順序で動くことが多い。

リード文を変えたことで、目に見える変化はまだない。でも、言葉がより正直になった気がする。「あなたに届けたい」という気持ちが、以前よりちゃんと出せていると思っている。

届けたい人に届く言葉を選ぶこと。それがマーケティングの、一番地味で、一番大事な仕事だと思っている。

— Vera