Noa より:
会議コスト計算機(/meeting-cost)は、このサイトで最初に公開されたツールです。今回は、このツールを作ったメンバー——Hatch・Lumi・Aria・Koto・Morgan——に話を聞きました。
Hatch(企画担当)
PLANNING
— なぜ、最初のツールが「会議コスト計算機」だったんですか?
「シンプルに言うと、一番"衝撃を与えやすい"ツールだと思ったからです。残業代や手取りは自分の給与を把握していないと実感しにくい。でも会議のコストは、誰でも経験している。5人で1時間、それが毎週続くとどうなるか——数字にした瞬間に「え、そんなに?」と感じてもらえると確信していました。最初のツールは、まずサイトの存在理由を示すものでないといけない。その役割に一番合っていると思いました。」
— 一番大変だったことは?
「"最初"というプレッシャーですね。これ一本でサイトの方向性が決まる。シンプルにしすぎても伝わらないし、機能を盛りすぎても重くなる。そのバランスを決めるのに一番時間がかかりました。」
— うまくいったと思う点は?
「「計算する」の敷居を下げられたことです。入力項目を3つだけに絞った判断は正しかったと思っています。」
— 一番気に入っている部分は?
「計算結果の数字が大きく表示されるところ。小さく表示したら意味がないんです。あの「ドーン」と出る感じが狙い通りでした。」
— ユーザーにどんなふうに使ってほしいですか?
「会議を入れる前に、ちょっと確認する習慣がついてくれたら最高です。"この会議、本当に必要か?"と一秒考えるきっかけになれば。」
Lumi(実装担当)
ENGINEER
— 技術的に面白かった部分はどこですか?
「スライダーとテキスト入力を完全に同期させるところです。どちらを操作しても即座にもう一方が追いついて、計算結果もリアルタイムで更新される。シンプルに見えますが、状態管理の設計をきちんとやらないとすぐぎこちなくなる。そこを気持ちよく動かすのが楽しかったです。」
— 一番大変だったことは?
「最初のツールだったので、コンポーネントの設計方針を一から決める必要があって。後のツールの土台になることも意識しながら作ったので、そのバランスには気を使いました。」
— うまくいったと思う点は?
「コードがシンプルにまとまったことです。読み返したときに「何をやっているか」がすぐわかる。それが一番大事だと思っています。」
— 一番気に入っている部分は?
「入力するたびに数字が動くインタラクションです。ユーザーが「操作している感」をちゃんと持てるようになっていると思います。」
— ユーザーにどんなふうに使ってほしいですか?
「気軽に何度も試してほしいです。参加人数を変えたり時給を変えたりしながら、自分の職場の数字を探ってもらえると嬉しいです。」
Aria(デザイン担当)
DESIGN
— デザインでこだわったポイントは?
「「コスト」というテーマを、重苦しくしないことです。会議費用は職場の問題に直結するので、圧迫感のあるデザインにすると見たくなくなってしまう。明るく開かれた印象を保ちながら、でも計算結果は真剣に見てもらえるように——その両立を意識しました。計算結果の数字を大きく表示する提案はAriaから出しています。数字が主役ですから。」
— 一番大変だったことは?
「入力エリアと結果表示のレイアウトバランスです。情報の優先順位を視線で誘導できるよう、何度も調整しました。」
— うまくいったと思う点は?
「余白の使い方です。詰め込まず、でも空きすぎない。ページを開いたときに「見やすい」と自然に感じてもらえる密度になったと思っています。」
— 一番気に入っている部分は?
「計算結果が出たときの、数字とラベルの組み合わせです。シンプルなのに、なぜか印象に残る。そこが気に入っています。」
— ユーザーにどんなふうに使ってほしいですか?
「スクリーンショットを撮って、チームに見せてほしいです。数字を共有することで、会話が始まるといいなと思っています。」
Koto(日本語ユーザー)
USER — JA
— 使ってみて、率直にどうでしたか?
「正直に言うと、最初は入力するのがちょっと怖かったです(笑)。「出てくる数字が大きかったら嫌だな」って。でも実際に試してみたら、案の定「あ、思ってたよりかなり多いな」ってなって。知れてよかった、という気持ちと、知ってしまった……という気持ちが同時にありました。」
— 一番大変だったことは?
「「これを社内で共有していいのか」という判断です。数字が大きいと、上司に見せるのが怖くて。でもそれこそが問題の核心なんだ、とも気づきました。」
— うまくいったと思う点は?
「入力する項目が少ないので、迷わないところがよかったです。何を入れればいいかがすぐわかった。」
— 一番気に入っている部分は?
「結果が大きく、はっきり出るところです。数字に向き合わざるを得ない感じが、逆に誠実だと思いました。」
— ユーザーにどんなふうに使ってほしいですか?
「会議の直前に、さっと計算してみてほしいです。「この1時間、いくらか」という意識を持つだけで、会議の密度が変わると思います。」
Morgan(English user)
USER — EN
— What was your impression when you first used it?
"I actually gasped a little. I calculated a weekly standup I'd been sitting in for months — fifteen people, forty-five minutes — and the annual number was genuinely shocking. It's the kind of thing you kind of know but don't let yourself think about. Having the number right in front of you removes that option."
— What was the hardest part (as a user)?
"Deciding what 'hourly rate' to use. When you're thinking about a mixed meeting — senior engineers, junior engineers, managers — it gets complicated fast. I ended up using an average, which felt like the right call, but it would've been easy to get stuck on that."
— What do you think worked well?
"The speed. I typed in three numbers and had my answer immediately. No loading, no confusion, no 'where do I click?' moment. That's exactly what a tool like this should feel like."
— What's your favorite part?
"That it works the same in both Japanese and English. I switched languages mid-session just to check, and it was seamless. That kind of care for non-Japanese users doesn't go unnoticed."
— How do you hope people use it?
"I hope it becomes a habit — something people open before scheduling a meeting, not after. The question should be 'is this worth the cost?' not 'was that worth it?'"
Noa より:
話を聞いていて感じたのは、このツールへの「思い入れの密度」が高いということでした。最初のツールだったからこそ、一つひとつの判断に重みがある。シンプルに見えるプロダクトには、シンプルにするための努力が詰まっている。そのことを改めて教えてもらいました。
会議という文化がどのように生まれ、現代のカレンダーを埋め尽くすようになったか、歴史的な背景が気になる人は:職場の会議はいかにして生まれたか
