昇給シミュレーターの使い方|昇給率2%で10年後の年収はいくら?
この記事でわかること:
- 日本の平均昇給率と信頼できるデータの読み方
- 自分の昇給率の計算方法・会社への確認方法
- 昇給率別の将来年収シミュレーション
- 転職と昇給待ち、どちらが年収アップに効果的か
あなたは自分の昇給率を把握していますか?
「毎年少しずつ上がっている気がする」では、10年後の年収は計算できません。昇給率1%の差が、20年後には100万円以上の差を生みます。
まずはTimefairの無料昇給シミュレーターに現在の年収と昇給率を入力して、将来の年収を確認してみてください。
日本の平均昇給率は?
厚生労働省「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査」によると、1人平均の賃金改定率は約2.0%(改定額:月6,056円)でした。
企業規模別に見ると、差は顕著です。
| 企業規模 | 平均賃金改定率 |
|---|---|
| 5,000人以上 | 2.4% |
| 1,000〜4,999人 | 2.1% |
| 100〜999人 | 1.8% |
| 30〜99人 | 1.6% |
(出典:厚生労働省「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査」)
2024年の連合春闘では定期昇給込みで5.1%という高い集計数字が出ていますが、これは大企業中心の集計です。中小企業に勤めている場合、実態は1.5〜2%程度と見ておくのが妥当です。
また、物価上昇率(2023年:3.2%、出典:総務省「消費者物価指数」)を考慮すると、昇給率2%では実質賃金はマイナス成長になります。「給与は上がっているのに生活が楽にならない」という感覚はここから来ています。
ベースアップと定期昇給の違い
昇給には2種類あります。混同すると、会社の昇給発表を誤解することになります。
定期昇給(定昇)
勤続年数や評価に応じて、給与テーブル上のポジションが上がる仕組みです。会社の制度として毎年自動的に行われます。勤続3年目は一律1万円アップ、といった形です。
ベースアップ(ベア)
給与テーブルそのものを底上げします。全従業員が対象で、新入社員も含めて一律に上がります。春闘で交渉されるのが主にこのベアです。
重要なポイント: ベアが実施されても定期昇給がなければ、在籍年数が長い社員の昇給はゼロになります。自分の会社が「定昇あり・ベアあり」「定昇なし・ベアのみ」どちらかを確認しておくことが大切です。
自分の昇給率の調べ方
昇給率は以下の式で計算できます。
昇給率(%)=(今年の年収 − 去年の年収)÷ 去年の年収 × 100
例:去年480万円 → 今年489万円の場合
(489 − 480)÷ 480 × 100 = 1.875%
給与明細がなくても、源泉徴収票の「支払金額」を2年分比較すれば計算できます。
会社に確認したい場合は、人事または上長に「定期昇給の制度と標準的な改定率を教えてほしい」と聞くのが直接的です。多くの会社では就業規則または賃金規程に記載されています。
昇給率別・将来年収シミュレーション
現在年収500万円の場合の推移です。
| 昇給率 | 5年後 | 10年後 | 20年後 |
|---|---|---|---|
| 1.0% | 525万円 | 552万円 | 610万円 |
| 2.0% | 552万円 | 609万円 | 742万円 |
| 3.0% | 580万円 | 672万円 | 903万円 |
| 5.0% | 638万円 | 814万円 | 1,327万円 |
昇給率1%と3%の差は、20年後に300万円近くになります。この差をTimefairの昇給シミュレーターで自分の年収・昇給率・年数を入力して確認してみてください。
転職と昇給、どちらが効果的か
転職時の年収変化の中央値は、パーソルキャリアの調査(2023年)によると**+10〜15%程度**です。
昇給率2%のペースでこれを達成しようとすると、約5〜7年かかります。
転職を検討すべきタイミングの目安:
- 自社の昇給率が1.5%未満かつ、同職種の転職市場の年収が現在より15%以上高い
- 10年後の社内給与水準が市場平均を下回ると推計される
Timefairの昇給シミュレーターでは「転職後の想定年収」を入力すると、転職ライン vs 現在のペースをグラフで比較できます。感覚ではなく、数値で判断してください。
自分の実質的な時給を計算したい場合は、時給換算計算機もあわせて活用してください。残業時間込みの実質時給を把握することで、年収の「体感」ではない実態がわかります。
残業代が正確に支払われているかを確認したい場合は、残業代計算機で確認できます。昇給率が低い場合でも、残業代の正確な請求が実質的な収入増につながることがあります。
まとめ
昇給率の目安は日本平均で1.5〜2%。物価上昇を考慮すると実質賃金の伸びはほぼゼロです。
Timefairの無料昇給シミュレーターに今の年収と昇給率を入力すれば、10年後・20年後の年収推移が即座にわかります。転職との比較機能も使えるので、「待つべきか動くべきか」を数字で判断する材料になります。
FAQ
Q: 日本の平均昇給率は何パーセント?
A: 厚生労働省「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査」によると約2.0%(月6,056円)です。大企業は2.4%程度、中小企業は1.5〜1.8%程度が実態です。物価上昇率(2023年:3.2%)を下回るため、実質賃金はマイナス成長になっている年も多いです。Timefairの昇給シミュレーターで自分の昇給率を入力して将来推移を確認できます。
Q: ベースアップと昇給の違いは?
A: 定期昇給は勤続・評価に応じて給与テーブル上のポジションが上がる仕組みで、ベースアップは給与テーブルそのものを底上げします。ベアがゼロでも定期昇給があれば若手は上がります。逆にベアがあっても定期昇給がなければ、在籍年数の長い社員は上がらない可能性があります。自社の制度を就業規則や人事に確認してください。
Q: 昇給率2%は高い?低い?
A: 日本平均(1.5〜2%)と比べると標準的です。ただし物価上昇率(2023年:3.2%)には届かないため、実質賃金は下がっています。昇給率が3%以上なら物価上昇を上回るペースで伸びていると判断できます。
Q: 昇給率が低い場合、どう交渉すればいい?
A: まず自分の昇給率を計算し((今年の年収 − 去年の年収)÷ 去年の年収 × 100)、転職市場の同職種年収と比較します。感情論ではなく「市場相場との差額」を数値で示すのが有効です。転職市場の年収データは主要転職サイトの「年収査定」機能で確認できます。
Q: 転職と昇給、どちらが年収アップに効果的?
A: 転職時の年収変化中央値は+10〜15%(パーソルキャリア調査)。昇給率2%でこれを達成するには5〜7年かかります。転職ライン vs 現在のペースを比較したい場合は、Timefairの昇給シミュレーターの「転職後の想定年収」欄を使ってください。
